出会った多くの方々と天国の義父へ感謝の気持ちを込めて
2010年たんぽぽチャリティコンサート
 出会った多くの方々と天国の義父へ感謝の気持ちを込めて

訪問看護師 Oより

×××××××××××××××××××××××

多摩たんぽぽ訪問看護ステーションに入って、3年が経ちました。
はじめは、心に病を持つ方の在宅療養が少しでも楽しくある様に、
何かお手伝いができるか?そんな思いで入ったこの世界でした。
あっという間に過ぎたこの3年間で本当に多くのご利用者様、ご家族、
また、地域ケアに携わる方々に出会い、毎日が学びの場である事を
今更ながら痛感する日々です。

皆様には、今の私には「宝物」と言える沢山の言葉(もちろん苦言も)を
頂きました。  

80年以上も住み慣れた土地を離れ、ご次男夫婦の介護を受けるために
東京に転居されたT様。
胆道チューブが入り、癌性の痛みや頻回に点滴を受けられるなど、
辛い日々が続きましたが、泣き言ひとつ言わず、毅然と最期を迎えられ、
「人生の最期に良い時間が持てました。ありがとう。」
と、言われましたね。
明治の女性のしなやかで、力強い精神力を目の当たりにした思いでした。  



80代後半の元牧師ご夫婦のS様。
ご主人の心疾患の観察や入浴のお手伝いをさせて頂いておりましたが、
大分安定された頃、奥様から一言、
「優しくされていれば、それに甘えてしまい、主人の今迄の生き様が
変わってしまいそうで、心配です。」
長年の結婚生活で培われたご夫婦の絆は強く、
お互いの事を思っての訪問中止依頼でした。
今迄と、これからの生活をできるだけ変化少なく、
その人らしく生活して頂けるよう訪問する者としては、
心掛けたい事だと思いました。
 

そして、M様。お若い頃から心に病を持ちつつも、
お母様との生活を大切にされていました。
お母様の死後、病状が変化し、保健所からの依頼。
外出したり、人と話したりがとても苦手で治療を受け続ける事も困難でした。
ゆっくりとM様と話す時が増え、笑顔が出るようになったり
「看護師さんは、私の事を知ってる家族みたい。」
と、冗談も出るようになりました。
夏に体調を崩されてしまいましたが、
貴方の笑顔は、忘れることができません。
孤独で辛い長い日々に少しだけ楽しい時が
出来ていたのでしょうか?



私事で恐縮ですが・・・。
約1年前に義父を肺癌で亡くしました。
2年前に告知されておりましたが
「後、1~2冊、本を書きたい。」
と、強い希望があり、頑なほどに入院を拒み続け、
その一冊目の初稿を終えた一週間後に
自宅で安らかに息を引き取りました。
酸素カテーテル、膀胱留置カテーテルなどにしばられながらも
義父の最期の願いが叶えられたのかなと思っています。
お酒と美食をこよなく愛し、世界中の種々の食を仕事も兼ねて、
楽しんだ義父でしたが、死の12時間前、
酸素マスクをしながらも、義母の手作りの牛肉を食し、
眠るように息を引き取りました。
「Oさんらしい」
と、皆様から言われました。
この4ヶ月間、私ではない訪問看護師さんやかかりつけの先生、
大勢のヘルパーさん方に大変お世話になり、
また、義父も、この時間を楽しみにしていたようでした。
ご利用様の家族になってみて、
今迄思い及ばなかった事などが色々思われ、
貴重な体験となりました。
 

沢山の方々から頂いた「宝物」を
忘れることなく、少しで心地よく適切な看護サービスを
お届けしたいと思っています。

看護師Oより

×××××××××××××××××××××××

▼お知らせ▼

看護師・ヘルパー
募集中
ご応募お待ちしております。

×××××××××××××××××××××××


たんぽぽニュースのトップへ
 BACK  NEXT