皆様との出会いに感謝をこめて
2010年たんぽぽチャリティコンサート
 皆様との出会いに感謝をこめて

看護師 倉嶋紀代子

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私が訪問看護の仕事に携わるようになったのは、
平成10年の9月からでした。
当時はまだ介護保険制度も無く、
多くの方が十分に社会的資源を活用できる時代では無かったように
思いますが、病院のように交代する人もいない中、
ご家族だけで24時間、365日、休み無く心のこもった介護が
続いていることに、頭の下がる思いでした。

そして、在宅で療養する皆様の自分らしくのびのびとした姿に、
ここはまさしく生活の場であるのだと強く感じさせられたものでした。

そんなスタートから4年以上の月日が経ちましたが、
日々の訪問看護を通して、多くの利用者様の皆様や
そのご家族の方々から、いつも心温まる優しい「お土産」を
頂いている毎日です。
それは、病と闘いながら、一生懸命頑張っている皆様の姿や、
そのかげがえの無い人を大切に介護するご家族の声かけや
笑顔だったり・・・。

皆様との関わりの中で、いつも多くのことを感じ、
学ばせていただいていることを 心から感謝しています。
今後も私の存在が、
皆様のお役に立てるよう努力して行きたいと思います。

ここで、私が、訪問させていただいている福島郁男様の奥様に
手記を寄せていただきましたので、
ご紹介します。
福島様は、脳内出血で長期入院の後、4年前に在宅療養を開始されました。
1日の介護は大変めまぐるしいものですが、
いつも自然体、とても明るく介護されています。
 

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福島芳子

怒り、悔しさ、悲しさ、せつなさ・・・・
矛盾、差別、非常、同情・・・・・
言葉に表せない涙を数え切れないほど流した。

キレイゴトでは書き出せない正直な表現である。
主人が倒れて10年、在宅4年。
話すことも食べることも、寝返りさえうつことも出来ない。
悲壮な毎日のようだが、
なぜか周りから見ると、明るく介護していると言われる。

リビングの真ん中にベットを置いて、長女夫婦と孫、次女、私が
代わる代わる主人に話しかける。
どんなハードルでも、乗り越えられてきたのも、
この家族の団結力だった。
長女の夫が、むせているのを聞いて、
吸引するために、ベットに駆け寄る。
長女が手足を摩る。
次女が歯磨きをしたり、髭を剃る。
孫は「おじいちゃん、大丈夫?」
と、顔を覗き込む。
私は、夜中に眠い目を擦りながら、吸引のために
何回も起きる。
皆で話し合って、何でも決める。
そんな家族の価値観は、いつも一緒である。

そして、毎日のケアには、いろんな方の手助けが必要だ。
特に、たんぽぽの倉嶋さんには、
訪問看護で大変お世話になっており、
私たち、家族にとって、かけがえの無い存在。
優しい天使のような看護婦さんだ。

リハビリが終わって、倉嶋さんが帰った後の
主人の穏やかで満足気な顔。

感謝でいっぱいである。

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