訪問看護師Kからの便り(自然とのふれあいと心の癒し)
2010年たんぽぽチャリティコンサート
 訪問看護師Kからの便り(自然とのふれあいと心の癒し)

■ たんぽぽ通信2月号  2003 ■

訪問看護師Kからの便り

~自然とのふれあいと心の癒し~

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私は、訪問看護の仕事に従事して6年余り、大勢の自宅療養者の方と
その家族の方々との出会いがあり、
忘れられないことが溢れるようにあります。
このことは、本当にありがたいことであり、
私の働き甲斐にもなっています。

今回、自然とのふれあいが「心の癒し」になっていること・・・
私の体験から述べさせていただきます。
訪問看護の移動は、全天候型と言いますか、
四季の変化を道中の耳、目、肌に触れています。

もう2年近く伺っているJ様は、大腿骨骨折(だいたいこつこっせつ)を
繰り返し、リハビリを継続しています。
お天気が良ければ、私が押す車椅子で戸外へ出、
途中で歩行訓練、散歩コースは、
神代植物公園とその周辺、今は木立の冬芽が大きく膨らむのを見つけたり、
梅や椿の開花を待ちわびています。

昨年末の冬到来の時期、
「この次のキンモクセイの香が楽しめるまで生きていられるかなあ」
と、J様がぼそぼそっとおっしゃって
お互いに言葉が詰まる思いをしました。
これからは、
桜花の開花を待ち、新緑が緑濃くなっていく過程を実感し、
落ち葉のカサカサの足音を楽しむ・・・
楽しいリハビリ散歩を期待しております。  

「春に百花あり 秋に月 夏に涼風あり 冬に雪あり」
”無関門”とある言葉を聞きました。

この境地を心に取り入れるには、
凡人の私には、まだ出来そうにもありませんが、
生老病死をたどる人間も、自然の一部であるなら、
この木、草、花の生命力と重ね合わせ、
無心無言で変化するものに、
自分の心の安らぎを得られるなら、
これが
「心の癒し」であろうと思います。

介護される方も疲れを感じられた時、
道端の小さな草花に目を向けてください。
伸びようとする小さな生命にきっと心が和むことでしょう。  

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